まだ、恭也からの嫌がらせは終わる気配がないまま、2週間が経った。

その嫌がらせは日々ヒートアップしていった…

私はその日、大きな決心をした。

大好きだからこそ、言わなきゃ!


千紘「賢造」

賢造「何、どうしたの?」

千紘「…って」

賢造「えっ、聞こえない!」

千紘「私を、フって下さい!!」

賢造「えっ、何言ってんの…」

千紘「だってさ、千紘は賢造の事好きだ    よ!でも、千紘が賢造の事好きなせ   いで賢造を困らせて、迷惑かけて    る。
   大好き人だからこそ、幸せになって   欲しいし、私の事で巻き込んだ     り、迷惑かけたりしたくないの!
   それに、キッパリとどめ刺してくれ   ないと、私諦めきれないからさ…
   だから、フって…」

賢造「待って。
   俺正直、好きとかよく分かんないけ   どさっ、千紘が他の男子と喋ったりし   てるとこ見ると、何かモヤモヤするっ   ていうか、イライラしてる自分がい   るんだよね…
   あっ、別に喋っちゃダメとか、束縛し   てるわけじゃないからいいんだけ    ど…
   だから、ゴメン。フれない…」

えっ、今なんて言った?「ゴメン、フれない」えぇー!

千紘「分かった。じゃあ、千紘ご賢造のこと   諦めなくていいって事だよね…
   今の話取り消し!!私、絶対諦めない   から!
   どんな事があっても、絶対賢造を振   り向かしてやる!!!!」

私はその場から、逃げ出した。
心臓がドキドキうるさい…

千紘「緊張した~まさかあんな事言われる   と思ってなかった…ありがとう、賢    造…よぉーし、今日からまた頑張る   ぞぉ!!!!」

アヤ「怖っ!
   何独りで叫んでんの?」

千紘「何でもなぁ~い♪」

秀斗「何~、良いことでもあったの?」

千紘「まぁーねぇ~☆」

秀斗「教えて!!」

千紘「ヒミツ♡」

秀斗「えっ、ヒドい!」

こんな会話のやり取りが、私にとっては大切な時間。
こんな日がずっーと、続きますように!