―――――マナside――――
「ねえ…これほんとに進んでるの…?」
扉を潜り抜けてたどり着いたのは
再びレッドカーペットだった
そして今度は映像のカメラがない。
さっきの部屋はベルトコンベアーみたいに地面が動いてたってのはわかるんだけど…
この部屋はまるで謎だった。
「なあ、ぶったぎっていいか?」
またも真っ赤なレッドカーペットの部屋に連れてこられて
イライラしたセトが剣に手をかける。
「まあまあ…人ん家だからね、一応!」
マナは慌ててセトをなだめるが
実は本人もイライラ気味だった。
「とりあえず、進まなくちゃ。」
あたしの言葉を聞いて仕方なくセトも歩き出す。
「今度は……ちゃんと進んでるよね……?」
「さあな、わかんねー。」
セトはイライラしているようでぶっきらぼうに答える。
もう、、そんなにイライラしても仕方ないのに……。
考えているとだんだん目の前が暗くなってきた
「ねえ……セト……なんか前が……」
「……あ?」
「え、なんかごめん、」
謝ってうつむくマナ。
するとセトが変なことを言った
「……に………な…かい……よ……」
「え……?」
思わず顔を上げる
「……に………な……か………………な?」
違う、あたしが聞こえないだけだ……!
それに……なんだか……視界が……
「セト…なんか…変…………」
そう言った時にはもうマナは意識を失っていた。
「…………ぶか?……な?……!!」
頭の中でセトがあたしを呼ぶ声がしていた。
