あたしは誰も信じないって決めてたのに…
何もかもが突然だった。



初まりは中学3年の時
あたしと君は同じクラスになった。

同じクラスにならなかったら
きっと話す事すら,なかったのにね…

あの時に運命は決まってたのかな。

クラス表見た瞬間
口にした言葉は『まじ最悪!』

名前は将。そん位知ってる
将も同じ事を口にしたらしい。

あたしも将も目立ってた
でも,その理由は違った。

あたしは荒れてて,悪かったから
将は悪くても,人気者だったから。

あたしは仲良しゴッコが嫌いだし
団体行動も好きじゃない。

あたしに逆らう子はいなかった
友達が何なのかも,解らなかった。

誰が傷つこうが,関係ない
楽しければ,それでいい。

最低だけど,あたしはそんな奴だった。

そんなあたしとは違って
悪くても笑えば許されてた,将。

団体行動で目立って
皆で楽しそうにしてた,将。

将もあたしを,あたしも将を
お互い,大嫌いだった。


悪さばっかりしてたせいで
仲良い子と見事クラス外された。

一人だけ絡みある子がいた
珍しい名字で,出口(笑)

将と同じクラスなって
『最悪』って話ししたら
『話したらいい奴よ』って言われ
『話したくもない』で話し修了。

目障りな事に,将は担任のお気に入り
クラスでも人気者。うざかった。

席も離してって言ってたし
話す事なんてないと思ってた…。

その日はまだ5月だった。

理科の授業で実験室に行く事になり
あたしと将は同じ班になった。

凄い険悪な空気を察して
出口が空気読んで話し出した。

それにつられて,将と少し話してて
あたしはぼーってして火傷しそうになった
瞬間,お互いの手が触れた。


ただ,それだけの事…。


それだけの事なのに
お互い目が会って,時間が止まった。

あんな感情は最初で最後…
あたしと将は恋に落ちた。