「優一、学校いくよ。」

姉の李花(りか)が僕の部屋の扉を勝手に開けた。上半身丸出しの僕を見慣れているからか、そのままズカズカと僕の方に向かってきた。
何も言わず、僕のお腹と背中を両手で勢いよく挟んだ。

「いたっ!!なに!?」

李花を見ると、ニヤリと笑い僕を覗きこんで

「いつ見てもいい体だと思って。」

と言った。

自慢の長い黒髪を揺らしながら

「下で待ってるよー。」

右手をヒラヒラこちらに振りながら玄関へと向かっていった。