「龍夜くんどうしたの?」

1人の少女は龍夜に話かけた

「夜月、お前は俺が育てる」

「うん?ずっと龍夜くんが育ててくれたじゃないの?」

龍夜は夜月の頭をトントンとした



こんな意味のわからない行動を時々とる
龍夜
彼は20歳

彼女は7歳

そして、夜月は何も知らぬまま





10年の月日がたった







夜月は朝早くに起きて2つのお弁当箱を作る

毎日の出来事

朝ごはんも夜ご飯も毎日夜月が作る

いつも、そうしていると

龍夜が起きてくる


「夜月おはよ」

「おはよう、今日仕事何時まで?」

「今日は、早い7時までだ」

「じゃあ、一緒に食べようね?」

「うん」

夜月は朝ごはんをテーブルの上に置いて

座った

「食べていいよ?」

「夜月がいてくれて助かるよいつもありがとうな」

夜月は顔が真っ赤になった
いつも、そんな事を言わない
龍夜が言ってきたからだ

「もう!龍夜くん!私をおちょくらないで!」


「別に、いいじゃないか」

「で、でも」

「さぁ、早く食べろ冷めるし遅刻するぞ」

「はーい」


(いつも、いつも私ばかり恥ずかしがってばかり、この気持ち誰にもわかんないよね)


夜月は龍夜の事を思っていた


「高校で彼氏とかいるのか?」

「いないよ私ずっーと好きな人いるから」

「そうか」

龍夜は朝ごはんを食べた後

タバコを吸い始めた


「ごちそうさまでした。お皿下げるよ?」

「あぁ」

夜月は立ち上がり
お皿を片付けた


(夜月誰が好きなんだ……ずっと?)



(あいつに幼馴染はいないはずだ)


「龍夜くん仕事行かなくて大丈夫?」

時計を見ると7時30分

いつも、出ている時間は15分

「お!いってくるわ!」

「いってらっしゃーい」

夜月は笑顔で言った