教室から出て屋上は出入り禁止だから行けないし、お弁当をどこで食べようか迷っていた。

でも迷っていたのは由紀だけだった。

優は由紀の腕を引いて屋上の手前の誰も通りそうにない日が当たるよく漫画で出て来そうな広い階段を案内してくれた


無言で腕を掴まれている間由紀は終始ドキドキだった


付き合って明日で二年になるのに未だに優くんには良い意味で馴れないなぁ。

なんて由紀が一人で考えていると


優が隣に座って来た。


ビックリした由紀が「どうしたの?」
と問いかけたら


『は? 弁当食おうと思って』

っと言いながら弁当を指指した。


「あぁ‼♡そっか(^-^)
食べよ食べよ♪」


食べ出したはいいもののドキドキして会話が出来ない。
そんなことを思っている由紀を余所に普段通りの優は何も思わず弁当を食べている。


弁当を食べ終えて横になる優

最近あまり会えてないし、チュー少ないし、チューしちゃお♡
由紀は優の上に乗りキスをしようとした。



「ダーメ 由紀まだ弁当食ってねぇし 」


由紀は拒否された事にふくれながら
キスしたいがために必死にお弁当を食べた。
その姿を優が笑いながら由紀を見つめていた。