「結 聞いてんのかよ
はやく来いよ」

一回目で反応し無かった事に怒りを覚えたのか苛立って来ているのが分かる。
結は料理上手なお母さんのお弁当を毎日楽しみにしていた。今日も待ちに待ったお弁当の時間になって喜びに満ち溢れていた瞬間にドスの効いた声の主に呼ばれたため結の喜びは半減していた。


結は半減にされた事に苛立ちを覚えながら声の主の方向に歩いて行った。



「なに?」


面倒くさそうに聞く結



『由紀 呼んで』


はぁ?自分で呼べよなんて内心思っているがそんな事を言ってしまうと大変な事になることは分かっているから声の主に歯向かうこと等出来ず由紀を呼びに言った。


由紀は声の主を見た瞬間から顔色が変わった
一瞬にして殺風景だった色彩もない由紀の周りがピンク色に輝き出した。


そう。声の主は優




「優くんいきなり来てどうしたのぉ?♡」


『いや 別に 』







「優くん?」



『ん?』



由紀は優がいきなり教室に来た理由が分からずに優に問いかけた。

「何か用事あったりしたんじゃないの?」


首を傾げる由紀を見て


『あぁ… 今日さ』







『一緒に弁当食えるかなって』


ニコっとハニカム優






「優くん♡♡♡一緒に食べれるよ(//∇//)‼」
「今から準備するから待ってて♡」


ルンルンで帰って来た由紀は

「ごめん‼今日優くんとお弁当食べるね(*^^*)」

と言って教室を後にした。