可愛くもない
ブサイクでもない

そんな普通すぎるくらい普通の
高校二年生の中村結 [ナカムラ ユイ]

じぶん でも自覚しているし、
何も期待をしてない少し冷めてる女の子。

パッチリ二重とか小顔とか美肌とか
スタイル抜群とか
今の女子高生なら何か一つくらいあるだろう特徴すら危うくて強いて言うなら 綺麗な奥二重

友達は人並みに居て
勉強も悪いけではなくいつも中間に居る先生に叱られたりはしないが
あまり印象に残らない生徒というところだろうか。


「凡人って私の事を言うのかな?」

ふっ とじぶんの言葉にハテナで問いかけているくせに自分で理解出来てる事が面白くて結は笑った。

「まぁ…いいんじゃない?
私なんて部活しか脳ミソ無いしさ。
あぁでも優くんも愛してるぅぅう♡」

なんて結を慰めているようで立派な自慢をしているのは
結の友達の一人で優という彼氏が居る河村由紀 [カワムラ ユキ]


結はいつもの事だと思い由紀の態度を軽く流しながら学校までの道のりを一緒に歩いた。

「待って!!!今日全校朝礼ある日じゃない?!」

由紀が慌てて早歩きになった。




「あ"ーーーーーーーーーーーー
忘れてたーーーーーーー」

結もようやく思い出したようで

二人はダッシュで学校を急いだ。