実家から帰ってきた。
母に圭ちゃん家からもらった野菜を少し持たされて。
おかげで荷物が重い。
地元のお祭りに圭ちゃん家族と一緒に行ったり、ハルの新居に遊びに行ったり。
だらだらしながらも、息抜きが出来たと思う。。
圭ちゃんの自慢の娘の、れなちゃんには始終癒されっぱなしだった。
本当に可愛くて、携帯で何枚も写真を撮って。
撮りすぎて、圭ちゃんには撮影料とるぞって脅されたけれど。
休みも残りわずか。
早く、仕事がしたい。
余計なことを考えたくない。
「あーうまい。夏のいいとこはビールがうまいこと以外ないわ」
私は山口に誘われて居酒屋に来た。
「おいおい、相変わらずだな」
「この瞬間がね、最高なの」
山口は、もうほとんどビールが入っていないジョッキを唖然と見つめている。
「じゃあ、昨日までずっと実家に帰ってたんだな」
「そうそう。あ、山口じゃがいも食べる?ひとりじゃ食べきれなくてさ」
「胡桃沢、発言がばばあだよ」
追加のビールが来て、私が口をつけるのを見ながら山口は苦笑した。
「うるさいよ」
また、こんな風に山口と飲めて嬉しい。
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