少しの間、見入っていると......

目玉の背後からも、よく似た三人の妖精が姿をひょっこりと現した。

すると、

最初に姿を現した妖精は、羽を広げてエンデュの肩の上に素早く移動して、そこにちょこんと座った。

「ふふっ。驚いた?」

「驚くも何も、当たり前だろ」

「ジュノが随分と暇をしていたから、ちょっと遊んでみたんだ。......可愛いだろ?」

「あぁ....でも、どうやってこんな......」

「人間界に住み着いていた妖精達は、人間の勝手な都合で、自然を破壊されて自分達の住処がなくなってしまった子が多いんだ......。それを保護する役目を背負っている動物の神のアルに、ちょっと借りて来たって訳さ。......この子達も、たまには別の場所に出て、遊んでも見たいだろうと思ってな。
......あぁ、でも、もう返さないと。そろそろ時間だ」

「そうね。この子達を返す約束の時間まであと一分もないわ」

「エンデュも飛んだ事しやがるぜ......」

チェアに座るとカゲンは、そう呟いた。

「......なんだよ、せっかく元気になるかと思ったんだけど」

エンデュは、少しがっかりとした。