部活の帰り道を共に歩いていた。

「カゲン。一つ、聞いてもいい?」

「あぁ」

「神の世界って、どんな世界なの?」

「神の世界は綺麗な世界だが、残酷でもある。特に、帝国や戦争が絶えない国ではそうだ。頻繁に才の無い神々が殺されて犠牲になっている。悲しいがそれが、現実だ......」

「結局、神様も人間と変わりないじゃないか。そんな事をするなんて......」

「確かに、お前が言っている事も間違えではない。だが、俺の住んでるアムール国の様に平和な国もある。
......神の世界に興味がある様だな」

「え......あぁ、まぁね」

「今度連れてってやるよ。......規則を破る
事にはなるが」

「本当に、いいの?」

「あぁ。友達だからな」

「と、友達って......」

ますます、おかしな事が現実に起きていると感じずには居られない現状だった。
やっぱり精神病にかかってしまったのだろうか?
いや、そんなはずはない。確かにカゲンと会話を今、こうして交わしているのだから。