グラウンドへ着くと、部員達は皆こちら見ては睨んでいた。

「......そう言えばあいつ、授業さぼったらしいぞ」

「......どうせ、教室でも虐められてるんだろう。浮いてるからな、あいつ」

「ってか、隼人って居てる意味なくない?」

「うん、ないと思う。よく来れるよな。飛んだ、ど根性だぜ」

「超、笑える」

酷い言葉が聞こえて来るが当然ながら、ただ我慢をしてそれに耐えるしかない。
それ以上に出来る事は無かった。


そうして......悪魔の部活の時間はようやく終わった。


これだけ頑張っていても、その理解が無いのは皮肉なものだ。......そう感じずにはいられない。

......いや、悪魔の時間はまだ終わってはいなかった。