ヴィーナス女王にも、不安があった......。

ルシファーの場合、ストーンが溶けたと言
うだけで他になんの問題も無かった。
しかし三人の場合は違う。彼らは、記憶も失われているのだ。


それは一体どういう事なのか?


彼女は、考えても考えても何も分からな
かった。



......この夜、彼女は以前と同じように親し
い他国の王達を集めて話し合うことにし
た。

「ヴィーナス。こんな夜遅くに呼び出すと
はどういう事だ?」

アースは聞いた。
彼は、ユグドラシルにある アースガルズの
王である。髭がよく似合う男前だ。

「ルシファーは けして記憶は失っていな
かったはずだ。
それが、なぜ三人は............」

「うーん」

アースは顎に手を当てながら、考え込ん
だ。

しばらく、皆は考えていたが結局
何も分からなかった......。




結局..................なぜ三人は


記憶を失ってしまったのか?


それは、謎に包まれてゆくばかりだった。