三人はようやく話し合いを始めた。

「上手いこと見つかったよ。力を見せたら、驚いてたが」

「......当たり前だろ」

「私は、病室にいた子に何とか預けたけど......。入院してるって事は、もしかすると」

「............君は深く考え過ぎだろう、ジュノ」

「......えぇ。エンデュは、どうだったの?」

「............預けられなかった」

「 “え?” 」

ジュノとカゲンは驚いた表情で声を揃
えた。

「まぁ......色々............」

「おーや おや おや。三人仲良く肝試しかい?」

三人は振り向いた。

その印象的な細い一重まぶたの目には見覚
えがある。

「......」

カゲンは、彼が何しにここに来たのか聞く
気にもならなかった。

正直、彼を好きにはなれない。

スタスタと彼はエンデュの前に出ると彼に顔を近づけて言った。

「正直、お前のその綺麗な顔をめちゃく
ちゃにしたいね」

「..................何の用だ。............................................................ナキア」

相変わらず無表情だが、言葉は少し怒り混じりだった。

「あの頃のことはよく覚えている。お前は......」

「......一体 何が言いたい」

全く意味不明だった。
エンデュは気味悪く感じる。

「フッ............まぁ、時期思い出すときが来る」


ただナキアを嫌そうに見つめていたカゲン
に彼は視線を向け、ニヤリと笑った。

「やぁ、負け犬カゲンまた会ったな。ははは..................まぁ、せいぜい頑張りな」

カゲンは、ただ黙って睨み返した。
こいつにケンカを返す価値もないだろう。