エンデュの姿は見えなくなった......

それを確認すると、ジュノも足を踏み入れ進んで行く......

「ちょっと、置いて行くなよ!」

そう言ってカゲンは、ジュノの元へ走って
行き、ジュノの肩をギュッと握り締めなが
ら一緒に歩いた。

「あなた、本当に戦いの神?」

怪しむ様に言った。

「決まってるだろ」

「その手、暑苦しいわ。離してちょうだい」

しかし、今も尚ジュノの肩を握り締めな
がら歩いていた。

しばらく進むと出口と思われる日差しが見えてきた......。

「......おっ」

彼は目を見開いた。そして、ようやくジュノの肩から手を離す。


そのまま歩き続けると......別世界へ出た。