城内のホールの中、神々はヴィーナスを待つ間は会話で暇つぶしをしていた。

「そう言えば、最近ヘリオスの元気ないよね」

「確かにね。ピアノの曲も最近つまらないのしか引かないし......」

「ナーサティアは彼のことどう思う?」

「嫌ね、私はあんたほど男の趣味は悪くなくてよ。......ダスラ、好きなの?」

「違うわよ。だって、カゲンが最近ディオニューソスに来ないからヘリオスくらいしか見る物ないじゃない」


すると、ホールの中央で............突然、竜巻が起こった。

しかし、竜巻は一瞬でおさまりヴィーナスはそこから姿を現した。

「皆の者!」

ホール中に大きな声が響きわたる。

「重大な知らせを伝えたい。これより名前が上がった者は私の元へ来るのだ。カゲン、エンデュ、ジュノ」

三人は 女王の前へ出た。彼らは顔色一つ変えず常に冷静だった。

女王は透明感がある黄身がかったアンティークな色味の白いドレスの胸元にしまい込んでいたストーンを取り出した。

エンデュは、 今にも溶けて消えてしまいそうなストーンを見た瞬間......驚きを隠す事が出来なかった。