老人は、おもむろに口を開いた。

「..................本当は、ストーンを溶かすだけのつもりだったんじゃがな」

そう、呟いていた。

意味不明な老人の言語に、ジュノは眉をひそめる。

老人が、固く目を瞑った、その瞬間、老人の持つ槍の先から、まばゆい光がはなたれた。光はみるみるうちにジュノも男も取り囲み、森の中は光一色に染まり上げられた。

目は、光の力に痛みつけられ、眼球に痛みがはしる。目が開けないくらいにまばゆい光......ジュノは腕を目におおった。

しかし、体力は消費し、頭が眩んだ。

そのまま、彼女は意識が遠のいていった......。

力尽きて、倒れてゆくとともに心の奥底から我を取り戻してゆく......。




瞳の奥底にわき上がった全てを思い出した彼女の瞳の熱っぽさは徐々に元の状態へと、取り戻してゆく......。

何もかもを思い出し、瞳の中で映り込まれた画面は、たちまち......今、ある画面へと戻っていった。