「急に来るから焦ったー」
はぁとため息をつく夏樹。

「あたしは、強制的に連れてこられたの。それより、明日来ないんだって!」

「なんで、そんな嬉しそうに言うんだよ!!」

嬉しさが出ていたのか不貞腐れる夏樹。

「あー、夏樹くんが来ないんだったらマコ、モテモテだろうなー。あんな、露出の高い服着るし…。なんたって…、」
その続きを言う前に本気で睨んだ。

「鈴…」

低い声で言うと黙る鈴。

「真琴、何を隠してる」
甘く囁く夏樹の声。この声で何人の女を落としてきたんだか。