「はっ?」 渚の気の抜けた声が響いた。 「ウソだろ、なっちゃん。あいつ、藤咲組の跡取りだよ」 「わかってるよ。でお、惚れちゃったんだもん」 「だもんって・・・、まぁ。俺は応援するからね」 「よっしゃー!!脅しでもなんでも、何が何でも女にするぜー!!!」 「いやいや、脅しちゃだめだよ」 そんな、渚の声は届いてなかった。