「自分は共犯として疑われているのですか?もし、そうだとしたら心外です」 思わず感情的になって反論すると、今まで黙っていた社長が口を開いた。 「君が共犯でないと決定する前に、詳しく調べる必要がある」 事態は俺にとってどんどん悪い方に動いていった。 「しばらく自宅で待機してもらう。次回の出社日は追って連絡する」 デスクの荷物をすべて提出するように言われると、会議室から追い出される。 (やられた……) 今朝セットしたばかりの髪の毛をグシャリと掻きまわす。 ……とんだとばっちりだった。