その鎖で縛りつけて


「何って…見て分からない?
詩織ちゃんと抱き合っているんだけど」


「ゆ、祐樹さん…‼︎」


どうしてそんな要さんを挑発するようなことを…


「要はさ、今まで欲しいと思ったものは何でも手に入れてきたよね

言っとくけど、詩織ちゃんはモノじゃないから

そういう風に思ってるなら、俺は全力で詩織ちゃんを奪うからね」


「…祐樹、お前」


「どうかした?俺はずっと要の味方だと思った?
そりゃ、お前とは昔からの付き合いだし
俺もお前に尽くしてきたよ?


…でも、詩織ちゃんに関しては
そうはいかないと思ってね」



そして私の身体をひょいと持ち上げて


「今日は姫をいただいていくから」


私は祐樹さんに姫抱っこされてしまいました