「西園寺君じゃないか」
「ああ、こんばんは
新田さん、いつもお世話になっております」
だいぶお年のいった男性だった
「詩織、ごめんな」
そう言って、私のところから去って行った
まあ、営業もあるだろうから
私は何も言えないけどね
人の多いところにいろ、と言われたから
あの真ん中にある椅子に座って
ゆっくりご飯を楽しもう
そう思って座ると、いつの間にか私の影の上に何個もの影が重なっていた
「ちょっとあなた」
…多分私のことなんだろう
でも、何も喋ってはだめ、と言われたから我慢我慢…
「ちょっと聞いているの⁈」
「あなた、西園寺様とどういう関係なのよ‼︎」
