「用がそれだけなら、自分の部屋に戻ります」

要さんと目も合わせずに言った


すると手をすごい勢いで引かれ、壁に打ちつけられた


「っ…‼」


「さっきから何なんだ
何故俺と目を合わせようとしない?こっちを見ろ、詩織」


私の両手は要さんに押さえつけられていて、私の足の間には要さんが足をいれていて身動きができない


「詩織、俺を見ろ」


「…嫌です」

何で私のことを放っておいてくれないの?

あなたと一緒にいるのが辛い

無理矢理身体を求められて、他の女の人の名前を出すと不機嫌になって…


私の両手を片手で押さえつけ、もう片方の手で私の顔を上げさせた


「…泣いて、いるのか?」


顔を上げた私の顔には、目からたくさんの涙がこぼれていた