急いで部屋に戻ろうとしたのに止められた
「待て
どうかしたのか?」
「だから、どうもしてません
もう眠いので、失礼します」
嘘つき…
私の嘘つき……
眠くなんかない
眠れないから、テラスに出たのだ
目の前にある、熊ちゃんを見てみる
「今日は眠れるかな?」
答えるわけないぬいぐるみに話しかけるなんて
相当参ってるのかな…
もう、ここの部屋から出てしまおう
まだ、朝になってないけど
今から中川さんに会いに行ってもう、お屋敷から出てしまおう
…ここにいるのは、あまりにも辛い
荷物を持って部屋に忘れ物がないか、確認した
その時に、熊ちゃんが…
寂しそうな顔をしたような気がした
「あなたも私と一緒だね」
