「「いってきまーす」」 あたしは、きちんと用意して 涼太と一緒に家を出た。 涼太とは、昔からこんな関係。 学校でも、近所でも、家族にまでも よく兄妹みたいねって言われてる。 あたしは、いっつもそれを否定するんだけど、 涼太は、いっつも笑顔でそれを受け入れるんだ。 そう、涼太はあたしのこと、ほんとに妹みたいに思ってるんだ。 女の子としては、見てくれないんだ。