もう一度



あたしが爆笑してるとガコンって音が聞こえて頬にピタっと冷たい物が当たった。

「ほら、あとで金返しこいよ」

あたしが飲み物を受け取ると結城先輩は背を向けて行ってしまった。
一人残されたあたしの手の中には先輩がくれ…貸してくれたオレンジジュースがあった。

「これ余計喉渇くじゃんか」

そう呟いてみんなが待ってる場所へと戻った。


「涙遅くない⁉︎大丈夫だった⁇」

戻ると亜琉愛がものすごい勢いで近いてきた。あたしは飲み物買ってくると行ったからそんな心配することはないと思うのに。

「大丈夫って…あたしはただ飲み物を…」

「サッキー」

また遮られたと思ったけど、亜琉愛から聞こえた言葉の方が気になった。

「サッキー⁇がどうしたの⁇」

あたしがそう聞くと、亜琉愛の顔が歪んだ。

「亜琉愛が行った後にさ、結城先輩が行かなかった⁇」

「あぁ…来たね…」

「それをサッキーが見てて、あたしもジュース買ってくるとかいってたから…」

なるほど、サッキーに何かされたと思ったんだ。

「大丈夫だよ。なんもされてないし、てか会ってもいないから」

あたしの言葉に亜琉愛は安心したのか、じゃ練習戻ろっかと言ってあたし達はグラウンドに向かった。