「まぁまぁ、別にからかってないから。なぁ⁇」

結城先輩はあたしを見て同意を求めてきた。なぜあたしに⁉︎と思ったがゆっくりと首を縦に振った。

「俺ら3年だけど、お前ら1年だよね⁇」

とスポーツ先輩があたしと亜琉愛の顔を見る。

「は、はい」

亜琉愛が珍しく緊張した声を出した。

「ふーん…大人っぽいねー⁇」

結城先輩に言われたあたしと亜琉愛は目を合わせた。誰のことを言ってるのだろうか。あたし達はしばらく黙っていた。

「ま、涙と亜琉愛ね。あ、あとサツキもまたね〜」

背高先輩がそう言うと3人の先輩達は出て行った。