「いや、別に。俺も悪かったし。」 そんな声が聞こえて思わず顔を上げた。するとそこにはニヤッと意地悪そうな笑みを浮かべる背高先輩。そしてその後ろには笑いをこらえる結城先輩とスポーツ先輩がいた。 「ちょっと〜先輩達、涙のことからかわないで下さいよ〜⁇あたしの大事な友達なんですから‼︎」 と言ったのはもちろんあたしでもなければ亜琉愛でもない。そう。サッキーだ。 ただあたしは不思議でしょうがない。いつからあたしは大事な友達になったのだろうか…。少なくともあたしはそこまで思っていないのだけど。