大人になる



店を出て航太郎さんは

駅に向かって歩きだす



やだ…





気づいたら航太郎さんの腕を掴んでいた





「え…縁…?」



掴みかたは激しくなるばかり



もう、抱きついているのに近いほどだった




「やだ…


まだ航太郎と、離れたくない」