長澤は少しだけ驚いたように目を見開いて
でも、すぐにいつもの余裕そうな顔に戻ると
「ブー子、って言われたら…
……ちょーっとだけ、嬉しいかもしれない」
……バーカ。
笑ってんじゃねーよ…
お前は、俺の心臓を止める気か!?
「…なんだそれ」
ドクドクと、信じられないくらい鼓動が速い。
「あのさ」
そんな俺の手から、長澤がいとも簡単にボールを奪い取って
「…名前くらい書きなよ!」
フリースローラインから放ったボールは、やっぱりリングに弾かれて―――
「…へったくそ」
バカヤロー。
「しかも鈍感」
…お前のせいだから、な!!
俺はシュートを外した長澤が振り向く前に
その腕をつかんで思い切り
引き寄せた。



