「え…?
答えって、なに…」
「…それは」
長澤の大きな黒目がちの瞳が、俺をじっと見つめる。
知らず知らずのうちに、長澤の腕をつかむ手に、力がこもる。
…なぁ、お前はなんて言う?
もし、俺が……
「大矢~!!!」
突然聞こえた亮の声に、ハッと現実に引き戻された。
…俺…今、何言おうとしてた!?
「監督が呼んでる…ってあれ、もしかしてお取込み中だった?」
俺と長澤を見て、ギョッと足を止める亮に、ため息をつきながら長澤の腕をはなす。
「…亮、おまえタイミング最悪」
そんなことを言いながら
少し、どこかでホッとしていた。
…危ねー…
なに告ろうとしてんだ、俺……
俺の今までの努力が
水の泡じゃねーかっ!!!
「おいブー子」
「…だから楓子」
何にも知らない瞳で、俺を下からじっと見つめてくる長澤に腹が立つ。
…今ので分かった
もう俺は
我慢の限界だ!!!
「早く気付かねーとぶっ飛ばすからな!」
もう容赦しねー!!!



