「…あの、五十嵐」
「なんだよ!!」
青ざめたまま五十嵐が怒鳴る。
「あの…今のって、告白ってことで…いいんでしょうか?」
「…は!?」
今度は顔を赤くする五十嵐。
「お、まえ…!」
「だってわかんないもん!告白とかされたことないし…」
「…告白なら、しただろ」
目を細めた五十嵐が
あたしの髪の毛を撫でる。
いちばん、はじめの手紙。
書かれた文字は三文字だけ。
“好きだ”
「…なんで、わかった?俺だって」
五十嵐がそっとあたしの頬に触れる。
「…別に。
そうだったらいいなって、思っただけだよ」
一番はじめに、もしかしたら五十嵐かもって思ったとき
なんか、少し、
嬉しかった。



