でも…いったい誰が3票もいれてくれたんだろう?
なんて考えていた時
「おいっブー子!」
でた
「だからブー子じゃ「おまえ何ランクインしてんだよ!?」
なぜか鬼の形相で、あたしに迫ってくる五十嵐
「そんなこと言われても「しかも超中途半端な順位!」
そしてバンッと黒板を叩く。
「だから、そんなこと言われても…」
知らんがな!
「っていうか、何で五十嵐がそんなに怒ってるの?」
率直な疑問を口にすると
「は、はぁ!?」
なぜか狼狽える五十嵐。
「べっ…別に怒ってねーよ!」
「怒ってるじゃん」
「うっせーな!
い、いろいろあんだよ、こっちにも!」
…いろいろ…
「五十嵐ぃ、ほんっと可愛いな、おまえ♪」
そんな五十嵐をニヤニヤしながら見つめる室谷くん。
室谷くんは五十嵐と中学が同じらしくて
けっこう一緒にいることが多い。
「うるせ…!
つーか室谷、そもそもお前がこんなバカな企画考えたんだろうがっ!!」
「バカな企画ってなんだよ。
おまえもノリノリで投票してただろ~?」
「ノリノリではしてねーよっ!」
室谷くんと言い争いながら、あたしから離れていく五十嵐。
ふーん、五十嵐も誰かに投票したんだ。(ノリノリではないらしいけど)
まぁ…そうだよね。
“五十嵐がカワイイって思う女の子”
…なんでちょっと
胸がモヤッてするのかな。



