“かもしれない”というのは それがラブレターと呼んでいいかも分からない 明らかに手で千切られたルーズリーフの切れ端に 不器用に3文字 お世辞にも綺麗とは言えない字で 書き殴ってあるだけだから。 “好きだ” 朝、いつものように登校して 下駄箱を開けたら その、不器用な告白は 私の上履きの上にちょこん、と 所在なさげに乗っかっていた。