“イタズラじゃないから”




次の日学校に行くと、下駄箱にそれが入っていた。




こないだと同じような、ルーズリーフの切れ端に


こないだと同じような、汚い字。





(イタズラ、じゃない…)




…まるで昨日の話を聞いてたかのようなタイミング。




…ということは…やっぱり、ラブレターの送り主は、同じクラスにいるということだろうか。





でも…あの時、近くに誰かいたっけ?




ひよりと、五十嵐くらい、しか…




『だって、明らかに楓子のこと好きじゃん、アイツ』




不意にこないだの



ひよりの言葉が蘇ってきて




(そんなわけない…!)





慌ててそれを打ち消した。