「おいブー子」



次の休み時間。



再び五十嵐がやってきた。




「おまえ英語の課題、やってきてねーだろ」



「え…課題なんてあったっけ!?」



「単元3の本文の和訳、
先週言ってただろ」



「あー!すっかり忘れてた!」




あたしとしたことが!

しかもそれを五十嵐に教えられるなんて…不覚!



でも、英語は5時間目。



今から急いでやればまだ間に合う…!




バタバタとカバンの中から英語の教科書とノートを取り出していると




「み…見せてやってもいいけど?」




五十嵐が、そんなことを言ってきた。





五十嵐が、あたしに課題を見せる!?



っていうか、課題をやってきてる!?




五十嵐のくせに!!!