それから、アイツは3日間目を覚まさなかったと光から聞いた。
俺は見舞いに行かなかった。
いや、行けなかった。悔し過ぎて
佐藤にいい所もってかれて
自分にムカついてた。
その日家に帰って部屋の窓を開けると
タイミング良くアイツと被った。
俺は罪悪感しかなかったのに。
アイツは俺にむかって笑顔を向けて
手を振ってきた。
アイツ摩訶不思議どうして俺に手を振ってくれるんだ?
可愛いすぎる。
俺は耐え切れなくなってカーテンを閉めた
さすがに、これは完全なるシカトに入ると思って
病院にも見舞い行ってないし。
と思いメールを送った。
滅多にメールをしない俺は素っ気ない文しか書けなかった。
でも、カーテン越しにアイツが喜ぶような声を出したのが聞こえたのは気のせいだったんだろーか?
