「初めまして。加藤美咲です。これからよろしくお願いしまーす!」


自己紹介。

みんなの視線、ぃや、少人数の人はスマホをやっていたり友達と話していたりしているがほとんどの人の視線が私に集まる。

まぁ、私の性格上、そんな事では緊張なんてしないんだけどね笑

少し遠い所から幼なじみがピースをしているのが見えた。

彼の名前は須藤裕。

小さい頃から近所に住んでたため親同士でも仲がいい。

裕からは何度か告られた事がある。

別に嫌いじゃなかったから一度ノリで付き合った。

だが1ヶ月ちょいで別れた。

やはり小さい頃から一緒にいるため、カレカノ関係になるとなんか変な感じだったからだ。

今は普通に幼なじみとして、一人の大親友として二人の家に行ったり来たりする事もある。

だけど別に変な空気にはならない。

私に彼氏がいるからかもしれないけど。

中3の夏、裕と別れた後に海でナンパされ付き合い始めた。

年は私より3つ上の大学一年生、五十嵐隼人。

見た目はちゃらいが本当に優しい人。


ピロリンッ


スマホがポケットの中で音をならす。

チェックしてみるとLINEで隼人からメールが届いてた。


「学校どう?」


私はニッコリと微笑み、「Good」というスタンプを一つ送った。

隼人の事は人間として好きだ。

でもこれは恋愛感情かどうかはよく分かんない。

付き合った人数は多い方だが自分から好きになった事ははっきり言うとない。

幸せだから特に気にしてはいないけどね。