あれから…
どれくらい時間が過ぎたのだろう…


オレンジ色の世界は
私の心と同じ色に変わった。


泣いてる私を、優真は何も言わず
ただ、ぎゅっと抱きしめ優しく頭を撫でていてくれた。

桜『…ごめん。』

優「いや…大丈夫か…?」


なんて弱々しい声なんだろう…

桜『うん。私は大丈夫。優真…時間平気?』

優「あぁ。」

桜「私の過去話…聞いてくれる?」


一瞬目を見開いた優真。
でも、すぐにあたたかい笑顔で

優「もちろんだ。」

…と、頭を撫でてくれた。


真っ暗な夜。
私は星を見つめ、語り始めた。