はぁぁあ……。

教室につくなり、私は大きなため息をついた…。

「おはょー絵美里っ!朝からため息なんてよくないぞー?」

朝から元気な梨花。

「おはょー梨花…。だって……家から猛ダッシュだょ……。はぁぁぁ……。」

そう言って、私は盛大なため息をつく。

「えーみりっ!ため息って、つくたびに幸せが逃げるんだょ?」

「もう逃げた。」


「…はよ。」

隣から声がした。
横を見てみると、そこには樹君が立っていた。

「おはよー。」

「おはようっ♪゜」

何となく明るい口調であいさつしてみる。
樹君を見ると、何故かドキッとしてしまう……。

まぁ、お顔が良いからなのかもしれないけど……。

はぁ…。

思わず樹君の顔をじっと見てしまう。
どうしたんだ、私は?

「おらー。席につけー。」

担任の須田ちゃんだ。