俺は、これから学校があるというのに、いつものお気に入りの桜の木の下で本を読んでいた。

今日は、ポカポカ陽気でとても暖かい日が差していた。

……気づくと寝ていた。

あまりの眩しさに、目がなかなか開かない。

やっと少しあいた俺の目に映ったのは、俺の顔をしゃがみながら見ている女。

マジかよ…とか思いながらも、その女を見てみる。

可愛い……。

不覚にもそんな事を思ってしまった。

もう一度、よく見てみる。

やっぱり可愛い……。
この制服…俺が行く学校じゃないか……?
先輩か…?
この雰囲気だと同級生じゃなさそうだし……。

とか考えている俺。
そうしてる間に、あの女の子は走って行ってしまった。

時計を見る。
8時25分―。

ヤバイ!遅刻だっ!

俺は立ち上がり、そこから走って学校へ向かった。