「ぅおおおぉぉぉぉおおぉぉ…!!!!!!!」



一人の女子が
突然叫び始めた。

なんだなんだと
教室がざわめく。

よくあることなので
俺はそのまま手を止めずにいた。



もう一度叫んだと
思いきや、
教室を出ていったらしい。

全く騒がしい
女子もいるものだ。




そして
また叫びながら帰ってきたようだ。


そしてなぜか
俺の前にきた。


…。


俺は手を止めないでいた。



まるで気づいてないかのように
そのまま書きつづけた。






「……?」





彼女の迫力に
負けて先に声を出しそうになった。

彼女は
プリントを顔の前突き出してきた。


いろんな項目がある。

アンケート用紙のようだ。






「学年1位の禁断のプロフィール!!!」


プリントの一番上に
そう写してある。




教室の人たちは
いつの間にか周りにいる。




彼女は
確か、新聞部だった。

行動力は本当に素晴らしいが、
喋ることが苦手らしい。




俺は首を傾げた。




「…?」




彼女は
左の口の端だけ上げてみせた。





…書けということらしい…。