男の子だった。



見かけたことない子だ。



年は…
少し上な気がする。





「…あの、私もないんですけど……」







顔は
髪と眼鏡でよく見えなかったし、

何より
私が小さすぎて顔まで視線が届かなかった。



ただなんとなく、
…なんだろう?








「…あの、良かったら
コンビニまで一緒にいきますか?」



「…」




彼は驚いた顔したが
頷いた。

耳に雨の音が
入る。




『あっあのっ!!』



どうぞと言われたので
遠慮なく言う。










「…コンビニまで




走りませんか? 」