神がきている。




A・B・C組では
もう騒ぎが起きていた。

なぜか
こっちのクラスでは俺は神になっていた。



いや、
神と呼ばれているけど

こいつらは
なんか違う。



本当に俺が
神だと思っているようだ。







「…おい、」




声をかけただけで
まず5歩ほど離れる。

そして
「信じられない」というような顔をする。







「…帰ろう」



俺は
教室に戻ることにした。






窓の外は
太陽を雲が隠そうとしていた。