宗太くんは 今笑っている。 なら、 今は泣いてもいいよね? 誰もいない夜の電車。 身体は 電車の揺れにそう。 外は寒いのだろうけど 下から暖かい風が来るので今はなんともない。 隣からは 温もりを感じとれるし…、 温かいはずなのに、 冷たく寒い。 頬を伝うそれさえも 冷たく思えてくる。 「宗太くん、」