私たちが電車に乗った頃、 既に日は沈んでいた。 辺りは薄暗く、 藍色の景色がある。 もう冬なので とても寒い。 髪や肌にあたる風が 刺さるように冷たかった。 そんな寒い外も 車内に入れば変わる。 暖かく 人の温もりを感じられるようなそんな車内。 側には 宗太くんかいて、笑っている。 …笑っている。