真顔で 私を真っ直ぐ見る瞳が痛く届いた。 それでわかる。 「…宗太くん、だよね」 凛くんは うなずいた。 私は 夕焼けで赤く染まる病院を見た。 宗太くんのいる病室も 赤く光っていた。 「…自分で誘えなくて ゴメンって、宗太が…。」 凛くんが見せてくれた画面に 宗太くんらしい文字が並んでいた。