それからだ。 彼女と一緒に居るようになったのは。 行きも帰りも一緒で 昼御飯も一緒。 私たちは 基本一緒だった。 その頃だ。 一緒にいることが当たり前に なってきていた頃。 「渡邊さん、お父さんを 知らないらしいよ。」 そんな風に言われることが 増えた。 自分でも あれ?とは思っていた。 両親の事を知っているのは 彼女しかいないはずだった。