沙織の場合は 両親とも酒癖が悪かった。 学校に来る度、 青あざが増えているような…。 そんな彼女に 誰も接しようとしなかった。 だけど 1度だけ私は話しかけた。 それは彼女が委員会の仕事で 大変そうだったからだ。 手伝おうと思って声をかけたのが 始まりだった。 それからというものの 彼女は何かしらと私について回った。