それにしても
凛くんが宗太くんに会わないなんて
何か余程のことがあったのだろう。
それか、
宗太くんがらみか…。
「ゆか、
良く私と話せるね」
隣にいたはずの
ユルカがいなかった。
代わりに
私から少し離れた場所に立っていた。
逆光で
ユルカの顔は見れなかった。
「ユルカ?」
ユルカは
食べながら私を見下ろした。
「女子と良く喋れるよね、
…ゆか?」
彼女の隣に彼女とは別の人影が
写った。
「ゆか、この間ぶりだね」
私は
逃げ出しそうになった。
逃げだす脚は固まり
声は震えている
今まで守ってくれてたぶりっ子も
出せない。
「…ゆか」